ホワイトニング

ホワイトニングの歴史

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白く美しい歯は、だれもが持っている憧れです。米国では、1840年代からさまざまな薬剤を用いて歯を白くする方法(歯のブリーチング)が報告されています。神経が死んだ歯の変色を漂白する方法は、根管治療の進化に伴い、ウォーキングブリーチとして、1963年に確立しました。現在のような簡単で便利なホワイトニングが一般化したのはさらに近年になってからです。

1989年、10%過酸化尿素を使ったホームブリーチングの製品が米国で発売され、2年後の1991年、過酸化水素を使ったオフィスブリーチングの製品を日本メーカーが米国で発売、「白い歯」ブームが巻き起こりました。 この製品は当初、日本では認可されなかったものの、1998年に認可、発売されました。

当院では、ずっとウォーキングブリーチは行ってきましたが、オフィスブリーチングの製品が認可になったとき、ご希望の患者さん数人に試用しました。しかし、高濃度過酸化水素を利用した製品は、期待した効果が得られない割に、しみるという副作用もみられ、あまり積極的に行わないことにしました。その後、ご希望の患者さんには、アメリカから最新の材料を個人輸入し、ホームホワイトニングを主体として行ってきました。

ホワイトニングによって得られるメリット(審美性の向上)と、デメリット(知覚過敏、発癌性の心配)を説明し、患者さんに選択してもらっていましたが、どちらかというと消極的・否定的でした。

オゾンブリーチングとクリスタルブライトニング

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2012年、第3回オゾン医療研究会に出席し、安全なホワイトニング法が考案されたことを知り、勉強し直して、ホワイトニングを再開することにしました。

高濃度オゾンジェルを用いたオフィスホワイトニングは、しみたり歯肉が腐食するといった不快事項がないこと、半減期が約30分というオゾンの残留濃度の低さなど、安全性が高いことが特徴です。

過酸化尿素や光触媒、半導体触媒が応用されたクリスタルブライトニングは、過酸化水素主体の従来のオフィスホワイトニングに比べて、急速なフリーラジカル発生がコントロールされるため、しみにくく歯の透明感が出るという長所を備えています。

従来のホワイトニングに比べて、飛躍的に安全になったこれら2つのオフィスホワイトニングシステムを、現在は患者さんの状態に合わせて応用しています。

ホワイトニング用光照射器について

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クリスタルブライトニングでは、papillonⅡという光照射器が、オゾンブリーチングではブリリカという光照射器が推奨されています。

当院の狭い院内でも邪魔にならないよう、光照射器は院長が自作しました。最適な波長と光量になるように、計算されています。

また、韓国のデンタルショーで買ってきたブリングUスマイルというヘッドフォンのついた光照射器も改造し、LEDをすべて最適なものに取り換えて高性能化しました。ホワイトニングの時間が、好きな音楽を聴いてリラックスして過ごせるようになります。ご希望の方はお申し付けください。

便器の白さと水晶の白さ

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従来のホワイトニングでは、エナメル率が白く濁り、透明感が低下する傾向がありました。言いかえれば「便器のような白さ」で、自然歯の、透明感のある「水晶のような白さ」は実現できず、当院がホワイトニングに消極的であった大きな理由となりました。

ところが、クリスタルブライトニングでは、歯の表面がつるつるになり、透明感が増し、とても綺麗になったのです。しみたり、歯肉が腐食するという不快事項もほとんどありません。ホワイトニングも、やっと安心して勧められる時代になったような気がします。

ホワイトニングの問題点

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ホワイトニングの主材料は、過酸化水素と過酸化尿素です。これらの過酸化物は、ラジカルを発生することによって歯にしみこんだ色素などの有機物を分解・漂白しますが、ラジカルは、DNAを破壊することも知られています。

過酸化水素は、食品添加物として認められていますが、発癌性が証明されています。過酸化尿素も同じようなもので、むやみに使用すると将来何が起こるかわかりません。使用するなら、できるだけ短時間、短期間が望ましいでしょう。

ホワイトニングの禁忌症

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生体のエネルギー代謝(有酸素呼吸)副産物である過酸化水素を分解する、カタラーゼという酵素を、先天的に体内合成できない、無カタラーゼ症の人は、禁忌です。そのほか、妊婦や子どもは、そのリスクとメリットを天秤にかけて、行わない方が安全だと言えます。

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