プラークコントロール(細菌との共存)
プラークコントロール(細菌との共存)
1.患者さん自身が行うプラークコントロール
1日に1回、柔らかい歯ブラシで歯の汚れをていねいに除去します。歯磨剤などは何もつけずにブラッシングし、ブラッシングの刺激で分泌される唾液は、吐き出さずに嚥下します。また、加糖飲料や甘い物などは控えて、砂糖や糖類の摂取を抑えることもプラークコントロールです。
2.歯科医院で行うプラークコントロール
患者さんがご自宅で行うプラークコントロールを指導し、足りないところを補うことが主な目的です。また、歯の詰め物や被せ物がズレたり欠けたりして、そこに汚れが溜まりやすくなっているようなケースでは、それらをきちんと修正することも、歯科医によるプラークコントロールの一環です。
歯石は、有害なプラークを固めて閉じ込めようとした生体反応の結果であり、それ自体に害はないことが、多くの論文で発表されています。ただし、歯石が付くということは、固めて閉じ込める必要があるほど有害なプラークが存在していた証拠なので、歯石の表面は、しっかり磨く必要があります。
歯石を取ってしまうと、それで治療が済んだと勘違いされ、プラークコントロールを続ける必要性を忘れがちになることから、当院では、基本的に歯石をすぐには取りません。除去するとしたら、患者さんのプラークコントロール技術が上達し、歯石表面のプラークがなくなったときです。