院長あいさつ

歯科医を目指した理由

院長

高3の夏、それまで目指していた志望校の受験ができないことになり、進路について悩んでいたとき、友人に歯科大学を勧められました。

小さい頃から手先が器用で、機械いじりやプラモデル、模型工作が得意でした。美術の時間に描いた絵は、全国コンクールで2度の特選をはじめ、何度も賞をもらいましたので、色や形を認識するセンスが良かったんだろうと思います。このようなこともあり、私は「ひょっとしたら歯科医に向いているかも」と思いました。

親から「国立大学以外はだめ」と言われていたのですが、当時は医学部歯学部ブームの上、国立の歯学部は少なく、自分の成績や選択していた授業科目から、歯学部は難しい選択でした。

福岡県に公立の歯学部があることを知り、そこを志望校にしましたが、入試科目が2科目も選択と違っていました。授業を受けたこともないその2科目を、11月から猛勉強し始め、何とか合格することができました。

歯科大学在学中は、実習などでとても楽に良い成績が得られ、自分に向いているという思いを強くすることができました。その思いは、診療や技工を通じて今でも続いています。

社会的な問題から受けた啓蒙

院長あいさつ

私が歯科大学に入学した年、大阪の消費者団体によって「歯の110番(歯科医療告発運動)」が発足し、歯科医の”悪徳”キャンペーンが全国に広まっていました。また、医師に治療を受けたことが結果的に新しい病気を作る「医原病(医原性疾患)」という話題も大きな社会問題となっていました。

私は、こういった社会の動きにショックを受けると共に「自分は医原病を作らないようにしたい、上手な歯医者になりたい」という思いを強くし、大学卒業後から現在に至るまで、臨床に即した研修の場に積極的に参加し、自己研鑽に励んできました。

一つの考え方にとらわれない柔軟な学びを体感

院長紹介

自己研鑽の際には、心療内科で有名な池見酉次郎先生からいただいたアドバイスに従い、心やストレスの問題も含め、一つの考え方にとらわれない「多方向からの勉強」を心がけてきました。

たとえば、歯周病(歯槽膿漏)を重点的に勉強した84〜86年には、臨床の大家である片山恒夫・森克栄両先生のセミナーを交互に受講。歯周治療学としては対照的な立場をとる両権威のお話を同時期に聞くことで、対照的な立場でありながらも共通する部分があることに気付きました。

その共通部分に大いに感銘を受けたことが、私にとって、歯科医師としての一つの転機になったように思います。

診療目標となった言葉と書物

院長紹介

また、片山先生の「歯科医療を生活改善のきっかけに」という主張と、森先生の「誠実で良心的な治療(bona fide therapy)」という言葉は、以後、私の”診療目標”となっています。
中でも、片山セミナーで紹介された「食生活と身体の退化(W.A.PRICE著;片山恒夫訳)」という本では、食生活の重要性を痛感。その体験により、医学や歯科医学ばかりでなく、栄養学や食育などについても多くの時間を割いて勉強するようになりました。

「食生活と身体の退化(W.A.PRICE著;片山恒夫訳)」について

この本には、1930年代の世界中の未開人を調査した研究成果が記されています。白人文明の「食品」流入による食生活の変化が人間の体にどのような変化をもたらしたか、特にあごや歯について克明に記されています。

むし歯や歯周病、歯並び異常の原因について重要な示唆を含んだ内容です。出版当初は、訳者の片山先生の私費出版でしたが、2010年10月、恒志会によって改訂され、見やすく、求めやすくなって発売されていますので、食に係わる方にはぜひ一読してほしい書籍でもあります。

また、改定前の内容ですが、内容理解のために作ってあった要約(pdf)もありますので、少しでも興味のある方は、どうぞご覧になってください。

食べ物と病気

院長紹介

偏った食事や単調な食生活を送っていると、体調不良やさまざまな病気を引き起こすことはよく知られていると思います。栄養学や食育を学ぶことは、そういったことをさらに詳しく知り、食べ物が私たちの健康に密接に関係していることを実感することにつながります。

現代医学において、食べ物と病気の具体的な関係が証明されたのは、鈴木梅太郎博士によるオリザニン(チアミン…ビタミンB1)の発見に前後した、ビタミンの発見が始まりでした。

食べ物に含まれる特定の栄養素の欠乏が病気の原因になることが報告され、「ビタミン」の概念が生まれ、その後、多くのビタミンやビタミン様物質が発見されたのです。

安易に薬に頼ることは要注意

ビタミンの発見とビタミン欠乏症という病気の解明は、「栄養素」を「薬」として抽出・精製したところに特徴があります。これによって「サプリメント」という文化が生まれました。

食べ物や食べ方に関係なく、病気予防に「サプリメント」を摂ることは間違っていないのかもしれませんが、安易に「薬」に頼ることはいかがかなと思います。

学んだことを患者さんに還元

現在の医学や科学で判明していることは、事実のほんの一部です。現時点では医学的に正しいと思われていることも、後年に否定されることも少なくありません。それだけに、新薬や新しい治療法に対しても、慎重に判断する冷静さが必要ではないかと考えます。

「薬に頼らない健康法」と「効果的な薬の使用法」については、今も勉強を続けています。そしてこのことは、私が現在行っている「治療に頼らない歯科治療(自然治癒)」と「効果的な治療の実

践(保険診療の枠にとらわれない治療=自由診療)」にも通じるところがあるようにも思います。

こうした勉強が「ただの知識」にならないよう、日常臨床で活用していきたいと心がけています。

経歴

院長紹介

1955年9月 高知市に生まれる
1981年 福岡県立九州歯科大学卒業 
     その後、小児・矯正歯科主体の開業医にて研鑽
1983年 矯正研修会の縁で調布市のイチカワ歯科に勤務
1986年 調布市国領町にてウエダ歯科を開業
1995年 調布駅前に診療所を移転、今日に至る
1982年 SEC(歯内療法)受講、同コースのアシスタントを経て、86年まで指導医として参加
1982年 BIFOR(ブロッサード国際矯正研究財団)東京Bグループに入会
1985年 東京ブロッサード矯正研究会発足に当たり中心メンバーとして活躍
1983年 藤本補綴臨床研究会、86年DRI(デンタルリサーチインターナショナル)、97年丸茂研修会、98年日本構造医学協会などの通年コースに参加
1987年 チューリッヒ大学・マインツ大学などを視察
1988年 ニューヨークのガスタブデュラーの総義歯セミナー・FS総義歯研究会に参加
1990年 フロリダ州Dr.ピータードーソンのアドバンスセミナー受講
1992年 アンドリュー・ワイル博士のホリスティック医学ワークショップ参加
1993年 内藤正裕(くれなゐ塾)通年コース受講
1998年 田中朝美セラミックシステム・コース受講
2000年 リヒテンシュタインにて、イボクラー社の新セラミックシステム・コース受講
2003~5年 岡本浩、歯周病ベーシック・アドバンスコース受講
2005年 スウェーデン・ハルムスタッドにて顎顔面外科およびインプラントセミナー受講
2006~7年 大阪セラミックトレーニングセンター23期週末コース受講
2011年 ニューヨークGNYDMにて、デンタルレーザーセミナー受講
その他、参加研修会・学会多数

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