唾液コントロールがキーワード
むし歯は、お口の中の細菌が引き起こす疾患です。しかし、人間には「免疫」という自然治癒力があります。唾液の中には、細菌やむし歯の繁殖を防ぎ、歯を再石灰化してくれる成分が含まれているため、本来なら特別な治療は不要なのですが、現代はそういった働きを無視する風潮があります。
唾液は、比較的サラサラしている「漿液性唾液(しょうえきせいだえき)」と、ネバネバしている「粘液性唾液(ねんえきせいだえき)」に分けられます。リラックスしているときに多く分泌されるのが漿液性唾液であり、「唾液の分泌が豊富な人はむし歯にならない」というデータに関連する唾液です。
現代人はストレスを多く抱えリラックスできないために、唾液の分泌が減少。それがむし歯の原因となっているので、ストレスをうまく解消し「唾液の分泌」をコントロールできれば、むし歯の発生や再発を予防することも可能になります。
歯の健康・不健康は、日々の生活はもちろんのこと、人生に大きな影響を与えます。ストレスに弱い人はむし歯になりやすいので、そのことに早く気付いてほしいと思います。
歯磨き剤を使って、食後すぐに歯を磨くことは望ましくありません。特に、甘い物などを口にしたときは歯の表面のPHが早期に低下します(酸性に傾いている状態)。
大げさに言うと「歯の表面が溶けかかっている状態」なので、唾液によって酸が中和されるのを待ち、食後30分くらい経ってから磨くとよいという意見もあります。
食事やおやつをダラダラ食べたり、缶コーヒーやジュース、スポーツドリンクなどの加糖飲料を飲むと細菌が酸を作る機会が増え、虫歯になりやすくなります。食べ物や飲み物、食べ方にも注意が必要です。
生活習慣改善から予防へアプローチ
●病気になる人はむし歯になりやすい
人が病気を患う背景には「人間の体の免疫システム」が大きく関わっているため、ガンなどの疾患がある方は、むし歯にもなっている傾向があります。「むし歯=何かのサイン=体のどこかが悪くなっている」と考える必要があることを、しっかり認識しておくことが大切です。
免疫系がしっかりしていれば、風邪を引きにくく、むし歯にもなりにくいものです。そこで当院では「病気にならない生活習慣を身につけること」を予防プログロムに採用しています。生活習慣に気をつけることで、免疫系の働きが良くなり、むし歯予防にも結びつくのです。
定期健診について
●所要時間は1時間30分
1回の定期健診に要する時間は1時間半程度です。衛生士による問診や口腔内のチェック、ブラッシングの練習などを行い、その後、PMTCで歯をきれいにクリーニングします。
定期健診を受けられる方の多くは、当院で治療した患者さんなので、健診で何か問題が見つかっても、その場ですぐに治療するのではなく、経過を観察します。1〜3か月後くらいに再度チェックに来ていただき、自然治癒が見られるようであれば、過剰な治療はせず、そのまま「むし歯が進行しない状態」を保ちます。
健診によって定期的なメンテナンスを受けていただければ、むし歯が見つかって新たな治療が必要となるケース自体少なく、神経を取らなければならなくなったり、根管治療が必要になったりするケースはほとんどありません。歯の寿命を延ばすためにも、定期健診はぜひ続けていただきたいと思います。
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カウンセリングを行っております.
当院では、患者さんの将来も見据えたオーダーメイドの治療計画で、根本的に歯の健康状態を改善します。
まずはお気軽に、お悩みをご相談ください。
セカンドオピニオンも受け付けております。
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