部分入れ歯の審美歯科治療

部分入れ歯の審美歯科治療

部分入れ歯

歯の欠損が大きくて固定式のブリッジが難しいケースや、歯を削るのがもったいない場合、インプラントができない場合などは、取り外し式の部分入れ歯が治療方法となります。しかし、部分入れ歯では既製の人工歯を使う場合が多く、歯の色や形が不自然だったり、歯に固定するバネ(クラスプ)が目立ったりと、あまり審美的ではないケースが見受けられます。

また部分入れ歯は、引っ掛けてある歯に過剰な力がかかり、不潔になりやすいために歯周病を誘発しやすく、だんだん歯が抜けていってしまう、難しい治療です。

(近年、ノンクラスプデンチャーという、引っ掛けるバネのない部分義歯が多用されていますが、歯周病を誘発しやすい、最悪の治療法だと思います。)

歯科技工士は一般に、取り外し義歯専門とセラミック冠専門に分かれている場合が多く、両方の部門にまたがる部分入れ歯は、審美性と機能性、清掃性のバランスをとるのが難しいため、見た目や機能、予後の良くない入れ歯が多いようです。

当院は、歯周病の予防と治療を重視し、審美にも配慮しているので、部分義歯のバネが目立ったり、引っ掛けてある歯が歯周病になったりすることがないよう、義歯の設計に特に配慮しています。

精密な義歯の設計

精密な義歯の設計

義歯を立体的・精密に設計するために、1986年の開業時からパラレロメーターという機械を使用しています。また、1992年に義歯設計のコースを受講したあと、当時最高峰とされたドイツ製のF-1というミリングマシンを導入し、義歯の精密技工を行ってきました。これらにより、部分義歯の患者さんは何の問題もなく経過し、20年以上使われている患者さんも数多くいらっしゃいます。

精密な義歯の設計2

精密な義歯の設計

また、当院で義歯に使う人工歯(前歯)は、形・色・材質など、2088種類の中から患者さんに合わせて選ぶアメリカ製のシステムを採用しています。また症例によっては、ヨーロッパのメーカーから選択する場合や、特別に人工歯を製作する場合もあります。(残念ながら、日本製の人工歯は、審美という点ではあまり好い製品がありません。)歯に引っ掛けるバネの部分は、目立たない精密なアタッチメントを用いたり、折れにくく目立ちにくい白金加金の線鉤を用いたりします。

そして、必ず仮義歯を作って、歯並びや発音の不具合がないかを確認していただきます(この仮義歯は、本義歯完成後も保管していただき、万が一義歯を破損したり紛失したりしても困らないように備えていただきます)。

当院で部分入れ歯や総入れ歯を作られた患者さん(特に女性の方)には、口元が若返り、歯がキレイになったと喜ばれる方がとても多くいらっしゃいます。入れ歯であることが気づかれにくいため、15年以上ご主人にさえ内緒にしている患者さんもいます(入れ歯を入れたまま歯を磨くことができるよう、特別な設計をしてあります)。

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