予防中心の歯科医療について

予防中心の歯科医療について

予防中心の歯科医療

たとえば「風邪」という病気は、体温の低下や免疫力のちょっとした減弱によって、体内(上気道)に侵入したウイルスが勢いを強め、増殖することによって発病します。いったん発病してしまうと、いろいろな症状に苦しむばかりでなく、なかなか治りにくいのが一般的です。医者にかかっても、解熱剤や咳どめなど、症状を抑える対症療法しかできません。抗ウイルス剤といっても、ウイルスに的確に作用することは期待できないのです。

ところが、病気の発病のメカニズムをきちんと理解すると、ウィルスが増殖する前に体を温めるなどの対応によって発病をくい止めることができます。病気は、治療よりも予防の方がやさしいということがおわかりいただけると思います。

歯の治療をしても、むし歯や歯周病などの原因菌がお口の中からいなくなることはないので、どんなに高度な治療を行ったとしても、歯の病気は必ず再発します。治療を主体とした従来の歯科医学では、だんだん歯の状態が悪くなってしまうのです。

しかし、病気の原因と発病のメカニズムをきちんと理解し、発病を抑えるように管理すれば、歯の病気で二度と苦しむことはありません。病気の原因にアプローチする、こうした原因療法(予防中心の歯科医療)の考え方は、新しい歯科医療の姿であり、健康保険でまだ十分にカバーできていないのが現実です。

治療中心の歯科医療(健康保険制度や同じ思想の歯科医療)から、治療をしない歯科医療(予防中心の歯科医療)に、考え方、医療のかかり方を変えてみませんか?

目先の利益ばかりでなく治療後の長い人生にフォーカスを合わせ、病気をいかに再発させないで予防していくかを重視した治療計画を立て、予防中心の歯科医療を実践していくことによって、いつまでも健康なお口が維持できるのです。

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