当院の治療方針
「自然美・健康美の回復、維持」には特に留意しており、口腔衛生の確立、予防を基本として、痛くない治療、最適・最善の治療を心がけています。
治療の手順としては、まず、訴えをよく聞くよう心がけ、応急処置後に総合的な診査・診断を行います。その後、できる限り自然歯を残すように診療計画を立て、十分な相談の上、合意を得られてから計画的な治療を行います。
自然歯は、きちんと管理すれば一生使えます。一方、金属やセラミック等の人工歯には新陳代謝がないため、使用期間の限界があり、永久的に使えるものではありません。
自然歯はできるだけ削らないほうがよいと考えますので、治療として必要な場合は別ですが、美容のために歯を削ってセラミックにするといった行為は、当院としては推奨いたしかねます。
私たちの体の表面や消化器内部には、常在細菌という微生物が棲んでいて、これらの細菌の多くはフローラを作って、新たな病原菌から私たちの体を守ってくれています。そして、口の中の細菌は、そのマイナス面ばかりが強調されていますが、実は、弱い酸を作り出して唾液のアルカリから粘膜を保護するという役目も担っているのです。
抗菌剤の入った歯磨剤や洗口剤がたくさん売られていますが、それらを多用するばかりでは、有益な細菌まで失いかねません。そのため「プラークコントロール」という言葉のとおり、※細菌叢(さいきんそう)を上手にコントロールし、病気にならないよう細菌と共存していくことが必要です。
※細菌叢(さいきんそう:バクテリアルフローラ)とは=ある特定の環境で生育する多様な細菌の集合のこと。
近年では、”早期発見、早期治療”という医学的な常識が変化してきています。それは、生活習慣病と言われる慢性病(文明病・現代病)においては、投薬などの治療に優先して「まずは、原因となった運動不足や肥満、食生活やストレスなどを改善しよう」という、原因療法の考え方への移行です。
むし歯や歯周病なども、こういった文明病の一つであり、原因であるプラークをコントロールして食生活などの生活習慣を改善すれば、病状も改善します。
要するに、”早期発見”を重視することは同じですが、発見された病気に対して“早期治療”ではなく、”早期予防”を行い、自然治癒の状態や病状の変化を”長期観察”することが、予防医学(予防歯科)の新しい考え方であり、当院の考え方でもあります。
患者さん一人ひとりにオーダーメイドの治療計画
●話を伺わずに治療することはありません
●治療計画をご説明します
当院では、患者さん一人ひとりに対して適切な治療をさせていただくために、じっくりとお話を伺うことを基本としています。しっかりとお話を伺った上で治療計画を立て、ていねいなご説明をいたします。治療計画についてご不意な点がありましたら、何なりとご質問ください。
いきなり治療…ということはありません
当院では、初めてご来院された患者さんに対して、いきなり治療を始めるということはありません。まずは、しっかりとお話を伺わせていただきます。
むし歯は、お口の中の異常を知らせる「サイン」でもあります。本来なら、特別なことをしなくても「唾液の殺菌効果などによって歯の健康は保たれる」というのが基本的な考えですので、まずは「なぜむし歯になっているのか?」を理解していただくことが大切なのです。
個々のケースなどにもよりますが、多くの場合、むし歯の原因は「生活習慣の乱れ」にあります。そこで、今あるむし歯を治療するだけでなく「生活習慣を正せば、むし歯にならない」ということもご説明し、じっくりと治療計画を話し合います。
疾患を抱えた歯を活かして残すためには、ある程度の時間をかけた治療を要します。そういったことを患者さんにご理解いただくと同時に、お一人ずつきちんと対応するため、治療は1日5人までの完全予約制にしています。じっくり、ゆっくり、お悩みをお聞かせください。
当院では「歯を残す」ことを大切にしており、可能な限り「歯を削らない」「歯を抜かない」「神経を抜かない」といった「歯を残すための治療」を行います。そのためには、必要であれば高度な治療もご提案し、10年、20年後もむし歯や歯周病にならない、健康なお口作りに努めます。
診察の流れ
すぐに治療を始めるのではなく、まずは、お口全体の精密検査を行います。その際、お口の症状を患者さんにもご理解いただけるよう、当院では”共診断”という手法を用いて記録していきます。ただし、痛みがある場合には、応急手当もしくは緊急処置で速やかに対処しますので、ご安心ください。
応急手当や精密検査のあとは、歯科医療に対する当院の考え方や治療方法をご説明したり、治療の進め方などについてご相談したりする時間を設けます。そして、患者さんに十分ご納得いただけたあとに、予防と治療の長期的な計画を作成し、実行に移していきます。


まずは、患者さんのご都合のよい日時をご予約ください。
最初に、しっかりとお話を伺わせていただきます。
応急処置が必要な場合は行い、その上で、なぜそうなったかを一緒に考えます。
お口全体の診査の必要性を理解し、認識していただきます。
病状を正確に知るために、まずは詳しい検査を行います。状態によって検査項目は変わりますが、アメリカ・フロリダ州のパンキー研究所の検査項目に準処し、次のような検査を行います。
スタディモデルとは、正確に取った歯型をあごのシミュレーターにつけた模型です。これによって、噛み合わせの関係や、歯および歯周組織の状態等を立体的に把握し、診断や治療計画のご説明に使用します。
全顎18枚法、パノラマレントゲン、顎関節規格写真、セファログラムなどを撮影。1本の歯に対して、方向や撮影法を変えて3枚のX線写真を撮影し、立体的な診断をします。また、CT撮影が必要な場合は、提携病院などに依頼しています。
歯周病検査、口腔内精密診査など。診査結果を記録する際には、患者さんにも記録内容がわかるように読み上げる、「共診断」という手法を用いています。
顎機能検査、触診、口腔内写真など。
※検査診断費用は通常約¥25,000です。
検査結果をもとに、歯科医療に対する当院の考え方や治療方法、治療の進め方などについて、ご説明・ご相談を行います。
予防を習慣化するためのプログラムは、通常、1回1〜1.5時間の内容を、治療に入る前に3〜5回行います。歯科医療の核となるものなので、むし歯や歯周病などの治療中はもちろん、治療が終了してメンテナンスの段階に入ってからも、適宜行っていきます。
むし歯や歯ぐきの病気は、普通の歯みがきや市販されている歯磨剤だけでは、その進行を止めることはできません。ですが、1日1回、本当に正しい清掃を行えば、歯の健康を維持することが可能です。歯科の専門的なプログラムによって、永続性のある予防習慣をご提供したいと思います。
総合的な診断のもと、患者さんの症状に合った治療をスタートさせます。場合によっては、専門医と協力しながら、下記のような治療を包括的に行っていきます。
●根の治療(根管治療・歯周組織保護)
●歯周病治療(歯周組織保護・再生治療)
●矯正治療(機能矯正・生発達矯正・成人矯正・舌側矯正・外科併用矯正)
●噛み合わせ治療・修復治療(メタル・セラミック・義歯など)
●その他、リハビリテーションやインプラントなど
きちんと治療しても、口腔内の細菌がゼロになる訳ではありません。また、歯の被せ物は”丈夫な包帯”ではありますが、その包帯の下に菌が進入してしまうと、包帯の下の歯や歯の根は、再び問題を起こしてしまう可能性があります。
問題が起こる前にチェックして早めに軌道修正することが、予防歯科の最も重要な柱であり、そのために必要となるのが定期健診なのです。
定期検診は、通常6か月に1回程度を推奨しています。お口全体の精密なチェックを行い、必要に応じてブラッシングの復習やクリーニング、予防処置、噛み合わせの調整などを行います。1回の所要時間は、1〜1.5時間程度です。
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カウンセリングを行っております.
当院では、患者さんの将来も見据えたオーダーメイドの治療計画で、根本的に歯の健康状態を改善します。
まずはお気軽に、お悩みをご相談ください。
セカンドオピニオンも受け付けております。
診療時間 | 月 | 日 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
9:30〜13:30 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
14:30〜18:30 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | × |
△ :土曜日は 17:00 まで